はじめに
昨日、ユーロドルのショートを微損で損切りしました。
結果は、
−16.4円。
金額だけ見れば、ほぼ何もなかったようなトレードです。
でも、自分の中ではかなり大きな反省が残りました。
今回のトレードで一番怖かったのは、
損切りできなかったことではありません。
どこで損切りすればいいのか分からない。
そして同時に、
どこで利確すればいいのかも分からない。
そんな状態になっていたことです。
FXではよく、
「損切りが大切」
と言われます。
もちろん、それは間違いないと思います。
でも今回、改めて気付きました。
もっと手前に問題がありました。
私はポジションを持ったまま、トレードのシナリオそのものを失っていました。
そもそもポジションを持ち越したことを忘れていた
今回のトレードは、スタートからダメでした。
前日にユーロドルをショート。
そして翌日。
チャートを見ていて、ふと気付きました。
「あれ?俺、ショート持ってるじゃん。」
ポジションを持ち越していたことを忘れていました。
もうこの時点で、結果がどうなろうと自分の中では負けトレードです。
その後、ユーロドルは大きく上昇。
当然ショートなので含み損になります。
そこで私が最初に考えたのが、
「これだけ上がったんだから、ちょっとくらい下がるだろう。」
でした。
冷静に考えると、かなり危ない考え方です。
一応、チャートを見て考えていることはあった

もちろん、
「頼むから下がってくれ!」
と祈っていただけではありません。
長い間もみ合いが続いたあと、ユーロドルは大きく上昇しました。
ところが、大きく上げた割には、その後さらに上へ走らず、再び高値圏でもみ合っていました。
そこで私は、
一度調整で下げる場面があるのではないか。
あるいは、
一度下げてから再び上昇するのではないか。
と考えていました。
私は普段、ユーロドルではショートを中心に狙っています。
だから上昇相場でも、
「どこなら売れるのか」
「上昇の中のどの部分なら短期的な下落を取れるのか」
を考えています。
今回も、急騰後の調整をショートで取れる可能性はあると思っていました。
ただ、ここで大きな問題がありました。
「相場分析」と「ポジションを持ち続ける理由」が混ざっていた
一度下がる可能性がある。
これは一つの相場シナリオです。
しかし、
「だから今持っているショートを切らなくていい」
とは限りません。
今回の私は、この2つを混ぜていました。
含み損を抱えた状態でチャートを見ると、自分のポジションに都合のいい材料がどんどん見えてきます。
「これだけ上がったんだから調整するだろう。」
「高値圏でもみ合っている。」
「ここは止められているように見える。」
一つ一つは、相場分析として考えてもいいことだと思います。
でも、
「最初からそのシナリオでエントリーしたのか?」
と聞かれたら違います。
含み損になったあとから、
ポジションを持ち続ける理由を探していました。
ここが今回の一番危なかったところだと思います。
そして、損切りする場所が分からなくなった
こうなると困ります。
どこで損切りすればいいのか分からない。
エントリーするときに、
「ここまで上がったら自分のシナリオは否定」
という場所を決めていないからです。
少し上がる。
「まだ戻るかもしれない。」
さらに上がる。
「ここまで上がったんだから、そろそろ下がるだろう。」
もっと上がる。
「今切ったら天井かもしれない。」
こうして、どこまでも損切りを先延ばしにできます。
私は過去にも、これで何度も大きな損失を出してきました。
だから今回も、
「これ、昔と同じことを始めてないか?」
という怖さがありました。
シナリオがないと、利益になっても利確できない
そして今回、改めて気付いたことがあります。
シナリオのないトレードで困るのは、
損切りだけではありません。
利益になっても、利確できません。
例えば今回、そのままユーロドルが下がったとします。
含み損だったポジションが建値まで戻る。
「やっぱり下がった。」
少し利益になる。
「もう少し下がるかもしれない。」
5pips。
「まだいけそう。」
10pips。
「ここまで来たらもっと……。」
そして反転する。
「あのとき利確しておけばよかった。」
でも、
「もう一度下がるかもしれない。」
と思って、また持ち続ける。
つまり、
含み損なら「戻るかもしれない」。
含み益なら「もっと伸びるかもしれない」。
どちらに動いても、
決済しない理由を自分で作れてしまいます。
これが、シナリオを失ったポジションの一番怖いところなのかもしれません。
飛び乗りトレードも感情トレードも同じ
考えてみれば、これは今回の持ち越しだけの話ではありません。
例えば急落しているチャートを見て、
「下がってる!乗り遅れる!」
とショートする。
でも、エントリーすることしか考えていない。
どこまで戻ったら損切りするのか。
どこまで下がったら利確するのか。
何も決めていません。
感情トレードも同じです。
負けを取り返したくて入る。
置いていかれたくなくて入る。
上がり過ぎだと思って売る。
下がり過ぎだと思って買う。
全部、
「入りたい」が先で、「どう出るか」が後。
こうなると、ポジションを持った瞬間から出口を考えることになります。
エントリーしたあとに考えると難しくなる
以前、私はこんな記事を書きました。
「FXはエントリーで勝つゲームじゃなかった。シナリオを最後まで作ったら景色が変わった。」
最近は、
エントリーする場所だけではなく、
「どこで損切りするのか」
「どこで利益を取るのか」
までシナリオを作ることを意識していました。
ところが今回。
見事に自分でやりました。
出口がありませんでした。
損切りも分からない。
利確も分からない。
ただチャートを見ながら、
「どうしよう。」
と考えていました。
なぜエントリーしたあとに判断するのが難しいのか。
今回よく分かりました。
すでに自分のお金が動いているからです。
含み益と含み損によって、同じチャートでも見え方が変わってしまいます。
なぜ今回、自分のヤバさに気付けたのか
今回ちょっと面白かったのが、
自分のトレードについてAIと話していたことです。
最初に、
「なぜまだショートを持っているのか?」
と考えたとき、私が出した答えは、
「上がったから、ちょっとくらい下がるだろう。」
でした(笑)
そこからチャートを見ながら、
「長いもみ合いから急騰したあと、高値圏でもみ合っている」
「一度調整してから、また上昇する可能性も考えている」
と、自分の考えを言葉にしていきました。
ここまでは相場分析です。
でも話しているうちに、もっと重要なことに気付きました。
「じゃあ、どこで損切りするの?」
分からない。
「下がったら、どこで利確するの?」
それも分からない。
ここで急に怖くなりました。
私は相場の方向が分からなくて困っていたのではありません。
そもそも出口のないポジションを持っていたんです。
自分の考えを言葉にして誰かに説明すると、頭の中だけで考えていたときには気付かなかった矛盾が見えてきました。
このとき思ったのが、トレード日誌を書くのが苦手なら、AIと話しながら自分のトレードを言葉にする方法もかなり使えるのではないか、ということです。
実際、今回も自分の考えを言葉にしていくうちに、「相場が分からない」のではなく、「そもそも出口を決めていない」という問題に気付きました。
この方法については、「トレード日誌を書くのが面倒なら、AIと話しながらトレードを振り返ってみる」というテーマで、別の記事にまとめたいと思います。
利益になれば正しいトレードなのか
そして今回、もう一つ重要だと思ったことがあります。
もしこのままユーロドルが大きく下落して、
ショートが利益になっていたらどうだったのか。
おそらく私は、
「やっぱり下がった。」
と思ったはずです。
でも、それを成功トレードにしてはいけません。
今回の問題は、
上がるか下がるかを当てられたかではないからです。
ポジションを持ち越したことを忘れ、
出口のシナリオがない状態で保有を続けた。
この事実は、利益になっても変わりません。
反対に、
ルール通り損切りした直後に相場が下がったとしても、
その損切りが間違いだったとは限りません。
利益=良いトレード。
損失=悪いトレード。
ではない。
だから今回、自分の中で一つはっきりしました。
シナリオを失ったポジションは、利益になっても失敗トレード。
最後は−16.4円で損切り

そんなことを話しながら考えているうちに、
だんだん今回のポジションを持っていること自体が怖くなってきました。
「これ、昔やっていたことと同じじゃないか。」
含み損でも戻ると思って耐える。
実際に戻る。
「ほら、損切りしなくても大丈夫だった。」
次はもっと耐える。
また助かる。
そして最後に、
戻らない一回が来る。
私は過去に、こういうトレードで何度も崩れてきました。
ちょうどそんなことを考えていたタイミングで、ユーロドルが少し下がってくれました。
そこで決済。
結果は、
−16.4円。
ほぼ建値です。
今回は運良く逃げる場面がありました。
でも、
「−16.4円で済んだから良いトレードだった」
とは思いません。
むしろ、
シナリオを失ったポジションを一度終わらせられた。
今回の収穫はそこだったと思います。
最近の実際のトレード結果や反省については、週間結果でもすべて公開しています。
👉【8月第2週FX結果】+756円。相場が難しくなったら利益も小さくなった。それでいい
まとめ
今回のトレードで改めて感じたのは、
エントリーする前に出口まで考えることの大切さ
です。
最低でも、
- なぜここで入るのか
- どこまで行ったら自分の考えが間違いなのか
- どこで利益を取るのか
この3つは、ポジションを持つ前に考えておく。
これがないままエントリーすると、
含み損なら戻ることを期待し、
含み益ならもっと伸びることを期待する。
そして、どちらに動いても決済できなくなります。
相場が上がるか下がるかは、誰にも分かりません。
でも、
自分がどこで間違いを認めるのか。
どこまで取れたら十分なのか。
これは自分で決められます。
FXで必要なのは、
未来を当てることではなく、
未来がどうなったら自分はどうするのかを、先に決めておくこと。
今回の−16.4円は、
それをもう一度考えさせてくれたトレードになりました。
ちなみに。
ポジションを持っていること自体を忘れるのは、シナリオ以前の問題です🤣
損切りと利確については、こちらの記事でも詳しく書いています。
👉 FX初心者でも迷わない!損切りと利確をチャートで決める実践方法
使用しているFX口座
今回のトレードで使用した口座は、私も普段利用している松井証券 FXです。
1通貨から取引できるため、少額で練習したい方や、ルールを守りながら経験を積みたい方にも始めやすい口座だと思います。

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